瞳にキッス笑顔にキッス
大槻ケンヂ / オーケンの のほほん日記

“TVぴあ”での連載、1992年~1995年までの日記をまとめた本書は、前半部はバンドのこと、UFOや超常現象とそれに纏わる本のこと、プロレスなど、オーケンの日常をタイトルどおり“のほほん”と書いているのだが、ページが進み半分を超えたあたり、1994年秋
の日記から不安神経症との闘いが綴られだし、トーンが変わってくる。
そんなときに交流のあったアイドルが亡くなったり、間接的にだが関係のあった東京スカパラダイスオーケストラのギムラ氏が亡くなったり(スカパラの楽器隊が筋少のレコーディングに参加したことがあるらしい)して、人生の不条理に思いを巡らせたりしている。
この頃のオーケンは、自律神経がかなり壊れていたらしく、音楽誌のインタビュー中に突然泣き出して、それがそのまま掲載されていたり、タイヘンそうだった。
本人としては死が頭をよぎるくらいタイヘンな後半の方が、流れ出てくる文章の温度もグッと上がり、読み応えとしてはある・・・とゆうのが、なんとも表現者とは過酷なものだ。
ただ、この本から何年か経った後、不安神経症を患う直接の引き金になったのがタイでのマジック・マッシュルーム体験だったと知って(本人の告白による)愕然とした。外れた顎がしばらく戻らなかったよ。
オーケンはよく、ノンフクションぽい作品の中でも話を面白くするために架空の人物や出来事を織り交ぜるが、病や人生の不条理を抱えつつもそれを受け入れ、生きてゆこうとする決意が見えるエンディングに至る過程で登場するキーマン、家出少年の“宿無し君”は、実在の人物なのだろうか?

“TVぴあ”での連載、1992年~1995年までの日記をまとめた本書は、前半部はバンドのこと、UFOや超常現象とそれに纏わる本のこと、プロレスなど、オーケンの日常をタイトルどおり“のほほん”と書いているのだが、ページが進み半分を超えたあたり、1994年秋
の日記から不安神経症との闘いが綴られだし、トーンが変わってくる。
そんなときに交流のあったアイドルが亡くなったり、間接的にだが関係のあった東京スカパラダイスオーケストラのギムラ氏が亡くなったり(スカパラの楽器隊が筋少のレコーディングに参加したことがあるらしい)して、人生の不条理に思いを巡らせたりしている。
この頃のオーケンは、自律神経がかなり壊れていたらしく、音楽誌のインタビュー中に突然泣き出して、それがそのまま掲載されていたり、タイヘンそうだった。
本人としては死が頭をよぎるくらいタイヘンな後半の方が、流れ出てくる文章の温度もグッと上がり、読み応えとしてはある・・・とゆうのが、なんとも表現者とは過酷なものだ。
ただ、この本から何年か経った後、不安神経症を患う直接の引き金になったのがタイでのマジック・マッシュルーム体験だったと知って(本人の告白による)愕然とした。外れた顎がしばらく戻らなかったよ。
オーケンはよく、ノンフクションぽい作品の中でも話を面白くするために架空の人物や出来事を織り交ぜるが、病や人生の不条理を抱えつつもそれを受け入れ、生きてゆこうとする決意が見えるエンディングに至る過程で登場するキーマン、家出少年の“宿無し君”は、実在の人物なのだろうか?
![]() | オーケンののほほん日記 (新潮文庫) (1999/05) 大槻 ケンヂ 商品詳細を見る |
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| 書籍・雑誌 | 23:00 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑