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ジェフ・ゴールドスミス日記

ファッションとグルメ以外のこと。

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In My Time Of Dying

機動戦士ガンダム THE ORIGIN 1 青い瞳のキャスバル@MOVIXさいたま


楽しみでもあり、ある意味観るのが怖い気もするオリジンの映画を観た。

ファーストガンダムを2000年代の安彦良和解釈でコミカライズ、その中のシャアとセイラの過去編を映像化。時差とアレンジの違い、自分の思い入れ具合で、この過去編がファーストガンダムと上手くリンクしてくれるかどうか。そこが心配だった。結果、大変面白う御座いました。幾つもの場面で感動した。ファーストガンダムの場面がさりげなくフラッシュバックする演出に、長生きするもんだなあと思った。物語の時系列からすると逆フラッシュバックか。

ファーストガンダムとの差異、キャラクターの年齢設定や性格の違いも、楽しめる度合いを削ぐのもではなかった。年齢に関しては、ファーストとは時間的に重なっていないせいもあるのかな?開戦前まで遡った話なので、モビルスーツ同士の戦いはないし、シャアのザクや黒い三連星の06Rが暴れる冒頭のルウム戦役も、サービスカット程度。あとはガンタンクの初期型が出るくらい。それでも、人間ドラマだけでかなり楽しめた。ファーストガンダムで描かれなかったダイクン家、ザビ家、ラル家の過去、その各キャラクターが生き生きと描写されて予想の出来だった。ハモンさんの、峰不二子並みの腕利きぶりが良い。

ファーストガンダムのテレビ放映は、視聴率苦戦につきエピソードが短縮したくらいのもので、そこに断片的に挿入された過去の話、しかもそのいくつかは数秒の静止画だったり、それが35年後にここまでの商売として活きてくるなんて視聴者、製作側の誰が想像しただろうか?




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Got Some Rock & Roll Thunder

『宇宙戦艦ヤマト2199 星巡る方舟』@イオンシネマ


あああーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!映画を定価で観ちゃった…

何でだ?そうだ、今日は自治会の大掃除で疲れたから。俺は今年、自治会長で、掃除の実務はそれほどやってない。まあ仕切りで精神的に疲れた。大勢が集まる機会もそうないので、地区が今抱えている問題もいろいろと考えることになったり。なので、なんか現実逃避したくなって今日観てしまった。平日朝イチ割引まで待たなかった。というか、なんかそこまで頭が回らなくて、イオンに着いてから割引のこと思い出した。

同世代の多くがそうであるように、『宇宙戦艦ヤマト』は、『機動戦士ガンダム』以前、大変好きなアニメーションだった。テレビシリーズを観ることに始まって劇場版『さらば宇宙戦艦ヤマト 愛の戦士たち』はパンフレットが今も家にあるぞ。ヨークマートのプラモデルコンテスト(!!!)には、デスラー空母のプラモで参加した。その後は、どうだっけなあ…『ヤマトよ永遠に』を観たのは劇場だっけなあ?テレビスペシャルと記憶がごっちゃだ。『完結編』は、1983年だともうガンダムより後だからな。劇場では観てないな。その割に、ヤマトの夢を再びって感じの『オーディーン 光子帆船スターライト』を観てるんだけど。1985年だよ。ラウドネスが主題歌を担当したから、そこでアニメーションとロックの交差があって、その後俺は本格的にアニメーション離れ。脱アニメとなるんだな。『さらば~』が最後の劇場鑑賞としたら、36年ぶりだよ。

幼少期に多大な栄光を受けたヤマトへの想いは複雑な想いがあって、ブーム後の幕引きがどうもよろしくないというか、往生際の悪さが目立ったというか。ヤマトとガンダムでは、価値観の世代交代があって、メカや登場する組織の考証、ヒロイズムの扱われ方の変化など、ヤマトのそれをステップにした部分もあれば、完全に駆逐してしまったところもあって、ガンダム以降はヤマトを忘れてしまっていた。逆にだからこそ、ここへ来てのリメイク版がすんなり受け入れられたのかもしれない。

おっと映画本編以外の話が長くなってしまった。

テレビ版『宇宙戦艦ヤマト2199』を再放送で(たぶん)全話観たという以外、情報を全く入れていない。元祖、第一作からの主要キャラクターは分かるが、リメイクからのキャラ、メカのすべてが分かるという感じではない。調べれば分かるが面倒なのでやっていない。今回の映画はテレビ版のサイドストーリーで時計の針が若干戻っているのか…映画は、面白かったしちゃんと入りこめた。人物描写もメカ描写も良かった。ガンダムより、昔の思い入れがリセットされていた分、新鮮にニュートラルに楽しめた。テレビ版の敵方、ガミラスの生き残り部隊とヤマトのメンバーが分かり合い、共闘するまでのツールとして、なんかミステリーでオカルトでファンタジーなパートを使うのはちょっとどうかと思うんだけど、話を回収するにはそれか。絶滅したなんとか人の超能力みたいな。テレビ版でもそんな感じのあったし。元々、旧ヤマトから、そんな面もあるか。ガンダムだってニュータイプがあるしな。

さて、リメイクで見事に息を吹き返したヤマト。プラモデルも売れているし、これからどうするんだろ?この後って別に何もないんだっけ?なんかつもりはあるの?ガンダムは、ブームが去った後も脈々と続いて、90年代以降はまた安定したビッグ・ビジネスとなっている。ガンダムは、同じ世界観でリレーしたり、別の世界観まで派生して幾つものガンダムが成り立った。ヤマトは、ワン・アンド・オンリーの艦で、主人公クラスのキャラ交代もないからなあ。商機を降りられないとまた、旧ヤマトのような末路を辿ってしまうんじゃないかと心配してるんだけど。そこら辺どうなのか?





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...And The Gods Made Love

『GOZILLA ゴジラ』@イオンシネマ春日部
 

ギャレス・エドワーズが監督した、レジェンダリー版の『ゴジラ』を観た!






俺にとってのゴジラ映画って、幼少の頃に何度もテレビ放映されていた昭和のシリーズ。そのころの印象だと『三大怪獣 地球最大の決戦』が一番なじみ深いかな。劇場で観たのは『地球攻撃命令 ゴジラ対ガイガン』と、1984年版の『ゴジラ』。それ以来の劇場鑑賞だよ。

1998年のトライスター版『GODZILLA』が酷い出来だったし、その他日本のコンテンツがアメリカに渡って製作されると、もれなく不評ってこともあって、期待半分、不安半分…いやもっと、不安6割以上だったのが、どうやらそうでもないらしいって巷の評判を聞いて観に行くことに。つまり、俺ちゃん世間に流されるってことだな!!!!!!!!

で、観た結果、予想以上の出来だった。ちゃんと、ゴジラのことを好きなイギリス人監督が作ったアメリカ映画というのが全編に渡って出ていた。劇場で初期の予告編を見かけたときには、「なんでゴジラに対して人間が降下する空挺作戦だよ?」とか思ったけど、違った。それはゴジラに対しての行動じゃなかったのね。今回は意図的なのか、そういった客を惑わせる情報の小出しがいくつかあったような。

俺が前から嫌っているCGによる特撮表現、着ぐるみでないゴジラもあれなら許容範囲というか、トライスター版のような骨格じゃなく、わざわざ着ぐるみ体型のゴジラをCG表現してたのでなじめたかな。

今回特徴的だったのは、ゴジラのキャラクターで。節目という点からするとオリジナルの1954年版、1984年版のように人類にとっての脅威、敵として描かれると予想してたんだよね。予想というか、当然のこととして思いこんでた。でも、意外なことにゴジラは人間と戦っていない。もうひとつの怪獣、ムートーと人間との戦いがまずあって、ゴジラは本能のままムートーに引き寄せられて、ムートーを殺そうとするだけ。今回、ゴジラにとって人間は眼中にない。敵でも味方でもないんだ。といっても、人間の味方でもなく、オリジナルから約2倍の身長108mにもなったゴジラが暴れるんだから、かなりの人間が巻き込まれて死ぬんだけど。

観終えてふと気づいたのは、人間の方は主人公的な人物も含まれるアメリカ軍が中心になって話が進むのね。その司令官、第七艦隊の提督までは出てくるんだけど、大統領とか政府の高官が出てこないんだよ(だよね?出てきた?)。ゴジラ映画で総理大臣とか、対策会議をしてる描写がよくあるじゃん。それがなかった。だからどうってこともないけど、なんでだろ?その代りというか、日本のゴジラであまりフォーカスされない、前線の兵士(日本では自衛隊員)の描写が多かった。そうすると対ゴジラはいいとして、対ムートーで「うわーこの暗闇でなんか来そう…もうすぐドッキリシーン来る」ってのがあってあれはヤダったね。なんでかっつうと、俺がそーいうの苦手だから。

日本の製作費とは非にならない額で作られて、ヒットしちゃってるし前回と違って歓迎されてるってことは、日本の東宝としてはいいのか悪いのか。本格的に海を渡ってしまったゴジラはどうなるのか。ゴジラ松井は選手生命をメジャー・リーグで全うしたが。





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Double Trouble

『機動戦士ガンダムUC episode 7「虹の彼方に」』@MOVIXさいたま

ガンダムUCの最終章を観てきたぞ!このシリーズの第一章を観たのって…2010年かよ。4年前だよ。うへ~。

『機動戦士ガンダムUC』

『機動戦士ガンダムUC episode 2「赤い彗星」』

『機動戦士ガンダムUC episode 3「ラプラスの亡霊」』

『機動戦士ガンダムUC episode 4 「重力の井戸の底で」』

『機動戦士ガンダムUC episode 5 「黒いユニコーン」』

『機動戦士ガンダムUC episode 6 「宇宙と地球と」』

4年かけて俺も完走だ!4年かけて、今回ギガン出てんの登場を見落とした。いつものごとく、事前情報をほとんど入れないで行ったらギガン見落とした。べつにいいけど。

今までは1時間弱の上映時間だったのに対し、今回は本編90分に加え、宇宙世紀のダイジェストとなる『episode EX「百年の孤独』もあるのでたっぷりとガンダムの世界観に入りこめて、自分の尿意や眠気ともしっかり向き合うことが出来てよかった。

小説としてスタートしたときは、まあ買い揃えるのが面倒なので「へえ、ふうん」ぐらいの認識だった。その映像化に関しては、監督が冨野ではない、それでいて宇宙世紀の、隙間を埋めたり本筋と並走するサイドストーリーではなく、アムロの活躍とそう遠くない時代の正統な続編という、高いハードルがあるにも関わらず、みんなよく頑張った!

今回の、すべてに決着をつける最終章は、メインキャラクターで死ぬ人がいても救いのない感じにはしていなかったから、良かったか。

戦闘シーンは例によって秀逸。大画面で観て良かった。というかうちにBlu-rayのプレーヤーがないので当面小さい画面で観る予定がない。楽しみなのはユニコーンを中心とした新鋭機同士の戦いより、むしろ旧作品に出てきたMS群やその後継、改修機の活躍。プラモデルの販促という側面があるにしても、『Zガンダム』にMSVシリーズが登場したときよりは、愛と遊び心が感じられて良かったな。

シリーズ開始当初から、俺としては存在というか、立ち位置がどうも受け入れがたかったフル・フロンタル。しかも回を追うごとに、こいつは強いし頭も切れる、容姿も声もシャアで、でもなあ…と思っていたところ、今回反則技ともいえる、シャアが肩を叩くといった演出が飛び出し、じゃあまあいいかと、一応思ったかな。おしまいに、部下のアンジェロが丹下団平で、フロンタルが矢吹丈となって、じゃあそれならまあ許してやろうと。このくだり、言ってることがよくわかんないけど!

というわけで、4年に渡って引っ張り続けたラプラスの箱"”の中身は、ルパン三世のポケットには大きすぎた。と、すべての話が回収されて俺もゴール出来た。

と、思ったら、本編後に『機動戦士ガンダム THE ORIGIN I 青い瞳のキャスバル』があって、ガンダムの引力に魂を引かれた者たちに安息はないなーと思いました。まる。










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世界で一番 孤独なLover

ベイビー大丈夫かっ BEATCHILD1987@ イオンシネマ春日部
 

ビートチャイルドの続きね。


⑧HOUND DOG ビートチャイルドの映像記録に難点があるとすれば、カメラワークが80年代的ってこと。ほとんどヴォーカルしか追ってないんだ。レッズのときもギターソロの最中、ずっとユカイしか映ってなかったり。となると、HOUND DOGの場合、大友康平のすぐ後ろにいてマイクのカラミもある鮫ちゃんが大活躍で。ベースを投げては捕り、ネックから手を放しては拳を突き上げ、二人のギタリストより目立ってた。何時間も強い雨に打たれ続けたオーディエンスに、アドレナリン分泌を促す成分が高いと思われる『ff (フォルティシモ) 』のイントロ、あのキーボードのリフレインはどのくらい効いたのだろう?


BOØWY BOØWYはこの年のクリスマスに解散宣言をしている。9月にラスト・アルバム『PSYCHOPATH』が出るから、もうそれも完成してるって時期か。映画では比較的コンディションまともな曲が使われているけど、雨で電気系統やられて布袋のギター・サウンドがかなりグズグズになるんだよね。白井貴子がもがいてもがいて豪雨のステージを乗り切ったのに対し、ヒムロックはギターの音が潰れようがどうしようが、1ミリもそのカッコつけを崩さないという。ギターアンプからはちゃんと、いつものようにエフェクターが効いた音が出ているものとしてステップを踏んで、胸に手を当てて歌うっていう。もう美学の塊。トップを捕ってもうすぐ最終コーナーを曲がろうとしているバンドが大雨でオロオロはしてらんないか。とにかくトラブルがあっても、なにひとつ揺らいでなかった。


THE STREET SLIDERS HARRYも蘭丸も立てた髪がペッタンコで、JAMESのリーゼントもシナシナだけどお構いなしのロックンロール。ZUZUは帽子だからまあ大丈夫か。蘭丸のコーラスがいつもよりヤケクソ気味だったのかな?キレてる感じでよかった。スライダーズで80年代の映像って、歌ってる以外のオフショットはほとんどダンマリなのしか見たことないけど、出番を待っているときに他のアーティストの状況を知って、「自分らのアンプもダメなんじゃないか」みたいな会話をしてた。


⑪尾崎豊 尾崎の場面で、7人しかいないシアターなのに俺のすぐ後ろの席でなんかポリポリ食い始めてるヤツがいたんだよ。さっきまで誰もいなかったのに。「何だようるさいな。映画に集中できないじゃんか!」と思ったら、それは何かを食う音じゃなくて、尾崎のマイクに当たる雨粒の音だった!『シェリー』はアコースティック一本の弾き語りだからバンド演奏のときより雨音がリアルに聞こえるんだよ。それが壁のスピーカーから出てきてたんだった。尾崎のライヴパフォーマンスって、振り絞って振り絞って、命を削ってるみたいなテンションじゃん。それと大雨が合わさるともう大変なことになってたね。



⑫渡辺美里 尾崎から渡辺美里っていえば、学生コンサートの件で電話したら主催者の父ちゃんに電話口で怒られたって話を思い出さざるを得ないが、まあいいか。感電の危険を顧みず裸足でのステージ。渡辺美里は、後に西武球場のライヴが雷雨で途中打ち切りってときがあったんだよな。ビートチャイルドでは見事に歌い切って夜明け前の会場をゴールまで繋ぎとめていた。過酷な状況で様々な客層がいる中、ヒットシングルって重要だなと、その磁場ってあるよねやっぱし。
 

⑬佐野元春 with THE HEARTLAND 映画オープニングのリハ風景から、佐野元春のステージになんか見たことあるやつがいるなーと思ったら、辻仁成オイっ!!ゲストで合いの手コーラス入れてたよ。大トリで出てきて、すべての混乱を回収するって意気込みで歌う佐野元春の歌には鬼気迫るものがあった。楽屋の通路で、出番を終えた渡辺美里に労いの言葉をかけるシーンは大人のアーティストって感じが出ていて流石だなと感じた。夜明けとともに雨も上がって、そんな『SOMEDAY』は感動的だった。アリーナ、スタジアムクラスの動員を誇るアーティストが多数出演するビートチャイルドで、トリが佐野元春ってのはベストな人選だったと思う。
 


7万2千人も集まっちゃって、もう中止にも出来ないからやり通しちゃったってことで、ポスターのキャプションにもあるように最低と言えば最低のイベントだけど、トラブルを抱えながらも各出捐者のパフォーマンスは最高だった。HOUND DOG、尾崎、渡辺美里あたりは俺のメンタリティからすると遠い位置にあるロックなんだよ。でもそれはそれこれはこれで、どのアーティストも全員素晴らしかったし目が離せなかった。同じ時代の空気として、こっちもあればあっちもある、どのロックもこのロックも含めて良い追体験が出来た。そんな160分間だったね。



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